今、小学生の習い事として「プログラミング」の人気が急上昇中しています。世の中のお父さんお母さんは、なぜ子どもにプログラミングを学ばせようと考えるのでしょうか?その理由と、子どもに習い事をさせる際のポイントについてまとめました。
2016年の小学生の習い事の傾向
学習塾や英会話、ピアノやスイミングなど、近年は種類が増え、多様化している子どもの習い事。子どもの約7割は、何かしら習い事をしているというデータもあります。ちなみに「水泳」「ピアノ」「英会話」の3つは、「実際に通っている教室」のトップ3に毎年ランクインする定番の習い事です。では、全国の親御さんは、子どもにどんな習い事をさせたいと考えているのでしょうか?ケイコとマナブ.netによる2016年の最新データをご覧ください。
【子どもに通わせたいと思う習い事】
1位:英会話
2位:水泳
3位:書道
4位:ピアノ
5位:そろばん
6位:学習塾
7位:ダンス
8位:空手
9位:体操
10位:パソコン教室
引用:ケイコとマナブ.netによる2016年
https://www.keikotomanabu.net/kids/ranking/
やはり将来を考えて英会話を学ばせたいと考える方や、体力作りのために水泳をさせたいと考える方が多いようです。また基礎学力向上のために書道やそろばんを、感受性を磨くためにピアノやダンスを習わせたいという方も。
注目したいのは、10位にパソコン教室がランクインしている点です。これまではランク外でしたが、パソコン関連は年々ニーズが増加しています。子どもの就学状況別のランキングでは、小学校高学年で5位にランクインしました。子どもに通わせたい習い事も、年々変化していると言えるでしょう。
小学生の習い事にプログラミングが選ばれるワケ
では、実際に子どもをパソコン教室に通わせている親御さんは、何が決め手となって数ある習い事の中からプログラミングを選んだのでしょうか?その理由をご紹介します。
子どもの将来を考えて選ぶ
現在、仕事をする上でパソコンやインターネットは欠かせません。大人になって就職する時に、どんな分野でもある程度のIT技術は求められるでしょう。特にIT関連の業種では、システムエンジニアやプログラマーが不足しています。今から知識を身に付けていけば、就職活動を行う上で選択肢が増えるでしょう。
また、プログラミングには論理的思考や問題解決力を育成できるという魅力もあります。体力をつけるために水泳を習うように、思考力をアップさせるためにプログラミングを習わせたいと考える方も多いようです。
小学校でプログラミング授業の必修化の影響
海外では多くの国が既にプログラミング授業を必修化しており、日本でもその動きが高まってきています。文部科学省の有識者会議より、2020年からを目標に小学校でプログラミング授業を必修化すると発表がありました。その準備として、習わせようと考える方も多いようです。
また、必修化に先駆けて既にプログラミング授業を導入している小学校も多くあります。授業で子どもがパソコンに触れる楽しみを見つけ、「もっとやってみたい」と習い事として始めるケースもあるようです。
家に教える環境が整っていない
今の子どもたちは、小さい頃からパソコンやスマートフォンなどのコンピューターに囲まれた生活をしています。これらを使いこなすことは、これからは生きて行く上で当たり前のスキルとなるでしょう。
しかし親が使い方を教えてあげようと思っても、パソコン授業のなかった世代にとってそれは難しいこと。知識がないという方や、そもそも家にパソコンがないという方も多いでしょう。プロに任せることで、基礎から正しい知識を子どもに教えていくことができます。
子どもに習い事をさせる際の注意点
子どもの習い事は、様々なスキルアップや精神面の成長を促すことができますが、注意したい点もいくつかあります。
親の気持ちを押し付けない
「私が昔習いたかったけどできなかったから」「ママ友の子どもが通っているから」という理由は、子どもにとって迷惑なものです。子どもの気持ちに寄り添い、本人が「やりたい!」と思える習い事をさせてあげましょう。また、子どものためと思って習い事を詰め込み過ぎるのもNG。1~2個の習い事で、週に1~2日通うくらいが丁度良いでしょう。
無理に続けさせない
子どもが習い事に行くのを嫌がることはよくあること。しかしだからと言って、無理に「行きなさい!」と言うのはよくありません。子どもにも教室の人間関係や習い事そのものの悩みなど、ストレスはあります。子どもが嫌がったらその理由をよく聞いてあげましょう。新しい環境に馴染むまでに時間がかかることもあるので、まずは3ヶ月様子を見てください。どうしてもダメな時は、違う習い事に変えるのも選択肢のひとつです。
他の子どもと比較してはいけない
子どもには、得意なことと不得意なことがあります。思ったように成果が得られなくても、責めるようなことをしてはいけません。特に「なんで○○ちゃんはできるのにあなたはできないの?」という他人との比較は絶対にNG。強い劣等感とストレスを与えてしまいます。過度な期待をせず、本人がのびのびと学べる環境を作ってあげましょう。
プログラミングは、子どもが楽しみながら学力や技術を伸ばすことができる上、こどもの隠れた性格や、創作に興味を示すのか否かを見るためにもオススメです。IT社会と言われる現代では、これからますます注目が高まってくるでしょう。