日本でもIT技術が発展しており、ロボットやAIが活躍するようになってきました。そんな中で子どものうちからプログラミングに慣れておくのは、社会に出ると役に立つことも多く、自分でプログラミングできるおもちゃのロボットなども登場しています。
自分でプログラミングして動かせるおもちゃ
自分でプログラミングして遊べるロボットのおもちゃを紹介します。
Pepper
Pepperは、ソフトバンクが開発した感情認識パーソナルロボットです。数種類のセンサーを備え、大容量バッテリーを搭載しているので12時間以上連続可動可能です。サイズは1210×480×425mm(高さ×幅×奥行)であり、重量は29kgです。感情のあるロボットであり、自分の判断で動きます。ロボアプリというプログラミングの開発環境も整えられており、多少高度ですが、特別な知識が無くても、慣れれば子どもでも開発が出来ます。
写真 ACより
DASH
アメリカのベンチャー企業が開発した子ども用ロボットです。一つ目小僧のような見た目のロボットであり、スマートフォンやタブレットによって、直感的にプログラミングをして、ロボットを動かすことが出来ます。
写真 Wonder Workshop HPより
httpswww.makewonder.comdash
Ozobot
大きさは3センチほどしかない、ライントレースするロボットです。もちろんラインを引けばその上を走りますが、それだけではありません。赤、青、緑、黒の4色を組み合わせた線を引くことによって、Ozobotの動きを操ることが出来、線によって直感的にプログラミングが出来きます。
写真 「Ozobot」日本サイトより
https://ozobot.jp/
日本のロボット変遷
日本のロボットにも深い歴史があります。その変遷を紹介します。
ロボットの誕生
ロボットという言葉はチェコの作家カレル・チャペックによって1900年代初頭に作られました。しかしその時代よりも古くから日本では所謂「カラクリ」という自動で動く装置があり、様々な「カラクリメカ」が作られていました。さすがはものづくりの日本です。これらの歴史があるものの、「日本初のロボット」として誕生し、全国に広く認知されるようになったのは、産業用ロボットだと言われています。
日本のロボットはからくり人形から
ロボットと呼ばれていたものではないにしろ、機構を持ち自動的に動く機械という意味では、からくり人形が日本のロボットの原点で1800年ごろの設計図が残っています。数々のからくり人形が現在でも各地で保存されており、なかでもお茶受けにお茶を置くと、自動的に動く江戸からくり茶運び人形が有名です。
ロボットアニメ
戦後の日本ではアニメの中にロボットを数多く登場させました。しかも何故か日本のアニメに登場するロボットは二足歩行であり、人間型のロボットに多くの日本人が憧れます。アトムが登場し、マジンガーZやゲッターロボになると合体するようになり、ロボットアニメの大きな発展を遂げたのがガンダムです。そしてその後もマクロスやエヴァンゲリオンが登場して大ヒットしたところを見ると、ロボット大好きな国民性が見えると言えるかもしれません。
二足歩行のロボット
アニメでも二足歩行が登場したように、日本ではいち早く二足歩行ロボットの開発が始められました。その集大成とも言うべきものが有名なホンダのASIMOであり、P1やP2などが元となっており、最初は下半身のみから開発が始まりました。また産総研ではHRP-4という滑らかに人のように動くロボットも開発されています。
個人用の二足歩行ロボットも、2000年に入ると盛んに開発が行われ、多くはラジコン用のサーボモーターを使い作られています。そして一躍個人用二足歩行ロボットとして有名になったのが、近藤化学のKHRシリーズです。これは10万円ほどで手に入る、個人でもプログラムして動かせる二足歩行ロボットです。
国内ロボット市場
国内でのロボット生産にも期待が持てます。その市場について紹介します。
ロボットの市場規模
国内のロボット市場は、2025年には5.3兆円、2035年には9.7兆円になると予想されており、特に産業分野以外での発展が著しく行われると予想されます。将来的には、日本の高齢化社会に対応し、介護用ロボットの分野が発展の可能性があり、またAIの登場により多くの産業分野にもロボットが登場してきます。そしてプログラミングがより簡単になることで、ホビー用ロボットも手軽に扱えるようになるのは間違いありません。
ロボットの活躍する分野
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構によると、将来にロボットが活躍する分野としては、医療や介護福祉、移動支援やホビー分野での発展がめざましく伸びると予想されています。特にベンチャー企業がロボット分野に続々参入してきて、その中でも医療介護福祉の分野に注目が集まっています。特に日本は今後人口が減ってきますので、それを補うような形でロボットが活躍していくことになるでしょう。
技術発展によって、家庭でも制御できるロボットが登場しています。このようなロボットと子どもが触れあい、興味を持ってもらうことで、様々な産業を担うロボットの開発が進むことを期待したいですね。