プログラマーに向いている性格・向かない性格

コンピューターが正しく動作するようにプログラミングを行うプログラマー。専門的な職種だけに、やはり性格の向き・不向きがあるようです。ではどんなタイプの人が向いているのでしょうか?「うちの子でもなれるかな?」とお考えの方は、ぜひ以下の適正をチェックしてみてください。

プログラマーに向いている性格

プログラマーに必要なのは、プログラミングの技術だけではありません。クライアントの意図を組み、求められるプログラムを正しく組む実践力が必要です。そのため、以下が向いている性格と言えるでしょう。

好奇心が旺盛

どんどん進化を続けるIT業界では、プログラミングの新しい技術が次々に出てきます。優秀なプログラマーは、日々情報収集を行い、積極的に新しい知識を身につけています。

何に対しても「これはどうやって動いているのだろう」「こうやったらどうなるだろう」など、好奇心旺盛に取り組むことができる人が向いていると言えるでしょう。また与えられた課題に対して「これでいいや」と済ませるのではなく、「もっとこうした方が良いものができる」とチャレンジできる人がぴったりです。

想像力が豊か

プログラミングは、よくキャンパスに絵を描くことに例えられます。プログラミングの方法は千差万別。目的はひとつでも、それを実現するための方法は人によって異なります。

つまり、ロジックを考える想像力が必要となってくるわけです。プログラマーの仕事は文字を組むことですが、その結果がどうなるか、常にイメージしなくては正しいものが作れません。何事も頭の中でシミュレーションできる、想像力のある人が向いています。

論理的な思考ができる

プログラミングは、「Aを行ったからBという結果になる」というプロセスがハッキリしています。何か問題が起きて思い通りの結果にならなかった時、どこに原因があるか突き止めるには論理的な思考が欠かせません。

「こうなっているということは、ここに問題があるはずだ」と理論的に考えられる人でなければ難しいでしょう。普段から物事に一貫性や規則性を見出すことができる人、つまりパズルや謎解きが好きな人がプログラマーに向いています。

集中力が高い

プログラマーの仕事は、基本的に一人で黙々と行います。頭の中で組み立てた複雑なプログラムを打ち込んでいくのは、なかなか神経質な作業です。そのため、作業には非常に高い集中力が求められます。好きなことに時間を忘れて没頭できるような人が向いているでしょう。夢中になっている時は周りに話しかけられても気が付かないくらいの集中力があると、適正バッチリと言えるかもしれません。

プログラマーに向かない性格

では反対に、プログラマーに向いていない性格とは何でしょうか?以下に当てはまるタイプの人は、プログラマーになった後で苦労するかもしれません。

自発的に行動するタイプでない

プログラマーに依頼される仕事は、「新しいシステムを生み出すこと」であることが多いです。そのため、自分で考えて試行錯誤しながら最適な方法を導き出す必要があります。プロジェクトのことをきちんと考え、積極的に調べたり工夫したりする自主性がなければ難しいでしょう。

そのため、「あれがやってみたい」と自発的に行動するのではなく、他人に言われるがまま流されて行動するタイプの人はあまり向いていないと言えるでしょう。

想像力が乏しい

想像力がないと、今打ち込んでいるプログラムがどう処理され、どういう結果になるのか頭の中でイメージできません。エラーが起こった時にどこに問題があるのかわからず困ってしまうことも。思ったような結果になかなか結び付かず、苦労するでしょう。

たとえば、今なぜ叱られているのかわからない人や、「ボールを投げる→窓が割れる→怒られる→やめておこう」と順序立てて考えられない人はあまり向いていません。

長時間じっとしていられない

プログラマーは基本的にデスクワークです。仕事時間の大半を、コンピューターの前で座って過ごすことになります。そのため、じっとしているのが苦手なタイプや、長時間座っていられないタイプはあまり向いていません。むしろ大人しく座って自分の世界に没頭するのが好きなくらいが良いでしょう。

プログラマーの向き不向きは子どもの頃の行動で変えられる!?

上記の向いている性格・向いていない性格をチェックして、「うちの子はあまり向いていないかも…」と思った方、大丈夫です。子どもの頃の過ごし方で、プログラマーに必要な資質を磨くことができます。子どものうちに色々な経験をさせて、適正をアップさせましょう。

何か1つのことに没頭させる

集中力をアップするために、何か1つ「コレ」と決めたことをやらせてみましょう。絵でも歌でも、何でもかまいません。本人が好きなものが良いでしょう。時間を決めてそのことだけに取り組んでください。なるべく褒めてあげると、更に効果的です。

想像力を伸ばす遊びをする

たとえば、自由に使っていいスペースやおもちゃを与えて好きなように遊ばせてみる。または「頭にツノが生えている」「丸い耳と太いしっぽがある」などの情報だけ与えて絵を描かせてみるなど、ルールに囚われない遊びで子どもの想像力を伸ばしましょう。

プログラミングをやらせてみる

子どもの頃からプログラミングに触れていると、親近感がスキルを習得しやすくなります。慣れさせるためにも、ゲーム感覚でプログラミングをやらせてみましょう。パソコンの画面上でできる「Scratch」をダウンロードしたり、パソコン教室に通ったりすると効果的です。

実際には、子どもが小学生の段階でプログラマーに向いているのか、向いていないのか自体をはっきり判断をしなくても良いかもしれません。しかしながら前述のような気質や性格は、日々確認できるものであったりします。「これは得意そうだな」というものがあれば、ぜひそのまま伸ばしていきましょう。「向かないかもしれない」というものがあれば、ガッカリせず、対処を促したり、別のものをおススメしたりしていきましょう。