プログラミングが広げる子どもの将来の可能性

「子どもを取り巻く環境」は、親の行動や考え方によって大きく変わります。自分の子どもには、将来できるだけたくさんの選択肢を与えてあげたいですよね。では親が子どもの未来のためにできることは何でしょうか?そしてそのひとつとしてプログラミング学習が選択される理由も、併せてご紹介します。

子どもの将来のために親ができること

子どもには無限の可能性が秘められています。どんなことに興味を持つのか、どんな仕事に就きたいと思うのか、今はまだわからないかもしれません。でもいつか「あの仕事がしたい」と子どもが夢を持てるよう、そしてその夢を叶えられるよう、全力でサポートするのが親の役目。子どもの可能性を広げて将来の選択肢を増やすために、親が今からできることをご紹介しましょう。

子どものためにさまざまな情報を収集する

情報化社会と呼ばれる現代、情報収集は全ての基本となります。何も知らないでいると、たとえば幼稚園に入園する時に園の方針と子どもの感性が合わなかったり、子どもが楽しめるイベントの情報を見逃してしまったりすることも。勉強や習い事、レジャーなど、何かを選ぶ時や新しいことを始める時は、インターネットや口コミを利用して情報を集めるように癖をつけましょう。さまざまな情報を収集し、提示することで、子どもが自分自身でその中から選択することができるようになります。

子どもにさまざまな経験をさせる

子どもの感性を磨くには、「体験」をさせるのが一番です。本を読んだり聞いたりするだけではわからないことも、自分で経験することで頭ではなく心で理解することができます。体験を重ねるうちに、「これが好き!」と思えるものも出てくるでしょう。田植えや畑仕事、海外旅行や自然キャンプ、工場見学やパソコン、ピアノやダンスなど、インドア・アウトドア問わずなるべくさまざまなことを経験させてあげてください。習い事を始めるのもオススメです。将来の仕事に繋がるような「好き」が見つかるかもしれません。

子どもにいろいろと手伝いをさせる

特別なことを始めなくても、家のお手伝いをさせるだけで子どもの能力を伸ばすことができます。食事のお皿を出す、食器を洗う、掃除や洗濯、おつかいなど、役割を決めて子どもに任せてみましょう。「自分の仕事だ」と思うことで責任感が生まれるはず。自分で工夫して効率の良いやり方を見つけたり、手先の器用さや計算力といった長所を伸ばしたりすることができます。また、どんなことが得意でどんなことが苦手なのかも見つけることができるでしょう。

学習しやすい環境をつくる

将来好きな仕事に就くためにも、きちんと勉学が身に付けられるよう学習環境を整えてあげましょう。勉学がしっかり身に付けば、将来選べる選択肢の幅が広がります。学習しやすい環境とは、「勉強のみに集中できる場所と時間」です。子ども部屋もしくはリビングに学習スペースを用意し、そこにはゲームや漫画を置かないようにしましょう。筆記用具や辞書、図鑑などを揃え、置き場所を決めて常にきちんと整理整頓できるよう指導してあげてください。学習塾に通わせるのもひとつの手です。また、「ちゃんと宿題してえらいね」などポジティブな声かけを行いましょう。

自分の考えを押し付けない

わかっているつもりでも、ついやってしまうのが親の考えを子どもに押しつけること。子どものためとは言え、「そんなのいいから勉強しなさい」「そっちよりもこっちをやりなさい」など親の思う通りに行動させようとするのは、子どもの価値観を狭めて選択肢を奪う行為です。子どもが何かをやりたそうにしている時や嫌がっている時は、とりあえず話を聞いてあげましょう。本人の考えをなるべく尊重し、見守ってあげてください。その方が子どもの自由な発想力や個性を伸ばしてあげられます。

将来のためにプログラミング学習をおすすめする理由

子どもの将来の可能性を広げるためにオススメなのが、プログラミング学習です。プログラミングとは、コンピューターを正しく動かすために必要なプログラムを組むこと。近年は子どもでも学べるプログラミング教室や、小学校でのプログラミング授業が増えてきました。習い事としてプログラミング教室に通うことは、上記の「親ができること」の多くを満たします。

「プログラミング」と聞くと「プログラマーになりたい人が勉強するもの」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。水泳に通う子どもが皆プロの水泳選手を目指しているわけではないように、プログラミングも技術以外に得られるものが多いのです。

たとえば、プログラムを組むためには論理的な思考が必要です。結果に向けてどんなプログラムが必要か考え、適切に組み立て、問題があれば原因を突き止めて修正しなくてはなりません。このプロセスを繰り返すうちに、論理的な思考や想像力、問題解決力が身に着いていくでしょう。これらの能力は、将来IT分野だけでなくどの業界においても必要になってくるはずです。

実際、有名起業家の中にはプログラミングの知識が豊富な方が大勢います。例えば「楽天」の三木谷社長や「サイバーエージェント」の藤田社長はプログラミング教育の重要性を訴えていますし、「メルカリ」の山田社長は趣味の映画サイトを開発した経験があります。仕事で大成するには、プログラミングで得られる能力も重要だと言えるでしょう。もちろん、プログラミングの技術を身に付けておけば、その分IT分野で活躍できる可能性も広がります。

プログラミング学習で得た知識や考え方は、たとえプログラマーやエンジニアにならなくてもあらゆる分野で役に立つでしょう。またIT社会においてプログラミングスキルを持っていることは、どの業界でも大きな武器となるはず。子どもの将来の幅を広げることができるはずです。