小学校の授業で好かれる科目、嫌われる科目の傾向

小学校で行われる授業は、いろいろありますが、子どもによっても好きな授業と嫌いな授業があります。最近はパソコンなどを取り入れた授業も小学校では行われるようになってきましたので、この授業も他と違う新鮮な授業であると捉える子どもは多いですが、子どもによっては好き嫌いの好みが分かれることもあるようです。

文科省が定める小学生の授業の内訳

文科省が定める小学校の授業の内約は、国語・算数・音楽・図画工作・体育が1年から6年生まで通してあり、生活という授業が2年生まであります。そして社会・理科が3年生から、家庭という授業が5年生からあります。

またそれ以外にも、道徳の授業が1年から6年生まであり、外国語の授業が5年と6年生であります。さらに特別活動という授業も1年から6年生まであります。総合的な授業数でみると、4年生から6年生までが多く、1年生が一番少ないです。

そして学習指導要領は大きく変化し、脱ゆとりをめざし、子どもが自主的に取り組むような授業へと変化しています。

好きな授業top3

1位 : 算数
2位 : 体育
3位 : 国語

引用:小学生白書Web版「2015年10月調査」
http://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/201510/chapter8/01.html

好きな授業は算数が1位であり、意外にも体育は2位となります。昨今理数離れと言われながらも算数はしっかりと人気科目のようです。自分で問題を解いて正解か不正解かをはっきり答え合わせができるので達成感を持つ子も多いと考えられるでしょう。そして子どもが好きな授業の定番と言える体育もランクインしています。特に低学年になるほど体育は人気があります。また国語も授業数が多いので、好きと答える子どもが多いようです。

嫌いな授業top3

1位 : 算数
2位 : 国語
3位 : 体育

引用:小学生白書Web版「2015年10月調査」
http://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/201510/chapter8/01.html

嫌い授業は算数が1位であり、ここでも体育が3位に入っています。そして面白いことに、算数は嫌いな授業としてもトップにランクインしています。計算問題の苦手意識がある子にとってみれば、嫌いな科目になることもあるのでしょう。また体育も3位にランクインしており、体を動かすのが好きでない子どもは、自然と体育も嫌いになるようです。

二手に分かれる国語/算数

国語と算数は好きな授業としても、嫌いな授業としてもランクインしており、小学校で一番多い授業が国語のために好き嫌いが分かれるようです。また算数は計算がありますので、計算が苦手や得意という意味でも、好き嫌いが出てくるのでしょう。

そいて男女別に見ても、算数や国語は好き嫌いが分かれており、算数は男子に人気があるのに対し、国語は女子に人気があります。

また全体の4割ほどは嫌いな科目はないという回答でしたが、それは学年が上がるにつれてその割合が減っていきます。6年生では女子の間で体育が好きと答えた人は6%ほどしかなく、他の学年と比べると極端に少なくなっています。

ちなみに小学校では英語の授業もありますが、こちらは楽しい、まあまあ楽しいと回答したのが52%ほどであり、あまり楽しくない、楽しくないと回答したのが7%ほどであり、英語の授業に関しては、おおむね楽しいと子どもは感じているようです。

パソコンやIT機器を使った授業の評判

パソコンやIT機器を使った授業も小学校で行われるようになってきています。全体的にみると好きという回答が57%ほどあり、嫌いと回答した子どもは2%弱と僅かでした。また好きという回答は学年が上がるほど多くなっています。

パソコンを使った授業では、動画が見られるので楽しいという回答も多く、このような授業は他の授業と違っており新鮮であり好評のようです。また自分で調べられるのが楽しい、音声が出るのが楽しいとの回答もあり、パソコンを使った授業は、子ども達に新鮮に捉えられているようです。

授業の仕方でも好き嫌いは出てくるようであり、子ども達の不満は自分専用で使えない、操作がよく分からないという不満もあるようです。どうしてもクラス全体で授業を行うとなると、大人数で行わなければならないので、タブレットを使うにしてもお金がかかり、人数分行き渡らないのが現状のようです。これに関しては、例えば市販の端末と同等の機能を求めずに、授業用に最低限の機能だけついた格安タブレットを使うなどして対応している学校もあるようです。

こどもと授業の話をしてみましょう

子育てを行うなら、是非とも子どもと授業の話をしてみましょう。体育や算数はどうだったのか、テストがあれば何点だったのか、わからないことがないか聞いてみましょう。そうすれば自然と子どもも学校のことを話すようになり、先生から配られたプリントを親に必要なら渡したりして、学校のイベントの情報を知らないなどの事も防げます。

子どもと授業の話をすると、好みがあればそれが今後伸びていく長所であるかもしれません。そのようなことを知るためにも、子どもとの授業に関する話は大切です。

学習指導要領も変わり小学生の授業も、意欲的に取り組むような指導法が取り入れられています。成績が良かったり、楽しいと思える授業であれば自然と子どもも授業に向かい、その成績が伸びて秀でた長所となるかもしれません。好きな授業に関しても、子どもと話す時間を設けてみてはいかがでしょうか?