小学校に入るといよいよ本格的な授業が始まります。私立の幼稚園などに行っていた場合は別ですが、多くの子どもは小学生から国語や算数などの授業を開始します。そして当然のことながらテストも行われますので、テスト結果でも自身の能力を知ってしまいます。できれば親としては頑張って勉強をしてもらいたいものですが、遊び盛りの子ども達です。なかなかそう上手くはいきません。そこで今回は小学生の勉強嫌いとの上手な向き合い方についてご紹介します。
まずはすぐ効く!勉強嫌い対策
勉強をさせようとして、無理やり机に縛り付けたとしても、子どもは手をつけないでしょう。やはりそれなりのやり方というものがありますので、子どもがすすんで勉強をしたくなるように導くにはどうしたらいいのでしょうか。
とにかく褒める
子どもが進んで勉強をしたいと思うのは、やはり親にほめられたときです。親にほめられると自信もつき、やる気も出ますので勉強をがんばろうという気になります。とにかく勉強をするには学習しようという意欲がわかないと始まりません。そのために上手く意欲を沸くように褒めて伸ばしていくのです。
褒めて伸ばすという言葉があるように、褒められると子どもとしても悪い気分はせずに、気分が良いものです。そのために少しでも良いところがあれば褒めてあげるべきなのです。
子どものレベルにあった問題を解かせる
勉強をするときには、問題集を解くにしても、子どもにあったレベルの問題を解かせないとなりません。無理に頭のよい子どもにしようと、必要以上に難しい問題を解かせると、子どもはそのうち問題が難しすぎて解けなくて、勉強すること自体を嫌がります。難しい問題に挑戦するにしてもやはり順序というものがあり、まずは簡単な問題から少しずつ解かせていくべきです。
そして自然に勉強することに慣れていって、問題がすらすらと解けるようになったなら、そこではじめて少し難しい問題に挑戦しても良いでしょう。このようにして問題の内容をレベルアップしていくにしても、少しずつ難しくしていくべきです。
こどもと目標をつくる
子どもと一緒に勉強をするにしても、まずは目標を作って、それにそって勉強をさせましょう。今日は問題集の何ページまでをやる、国語は1時間問題を解くなど、学年や授業の進み具合にあわせて目標を立てましょう。
とはいってもまったく家で勉強をしたことがないような子どもだと、突然問題集を解けというのは、どんなに目標を作っても厳しいものです。慣らしていくためにも段階的に勉強時間を増やしていくといいでしょう。最初は10分(または5問解いたら)のようなボリューム感から始め、机に座る習慣が出来てたら徐々に増やしていくのが理想的です。
勉強習慣づくり
勉強するにしても、毎回親が無理やりこどもを机に座らせて行わせては、子どもは進んで勉強はせず、なかなか成績は良くなりません。やはり勉強も楽しく行わせるべきである、習慣にするのが理想的です。
勉強時間と同じだけ好きなことをやらせる
それでは習慣にするにはどうすればいいかというと、勉強をした分だけ、同じ時間好きなことをさせるようにするのです。たとえばテレビを1時間見るなら勉強も1時間する、1時間ゲームをするなら1時間勉強をするという感じです。
また場合によってはその割合を変えても良いでしょう。1時間ゲームをするなら30分勉強をするという具合です。またはゲームをするならその前に1時間や30分勉強をするようにすると決めておくのも良いです。
どうしても何かないと勉強はやろうとは思わないので、やはり飴と鞭のように勉強と何かをセットにすると、子どももすすんでしやすいです。学校でも勉強、家に帰っても寝る前で自分の時間もなく勉強ばかりでは、そのうち子どもは勉強自体がいやになってしまいます。
今日は何分勉強するのかを聞く
子どもが勉強をしないなら、今日は何分勉強するのかというのを聞いてみるのも良いでしょう。子どもとしては何分と答えたからには、その時間だけ勉強をしないといけないという考えにはなります。しかし子どもが何分勉強すると言ってもなかなかしないようなら、何分すると言ったでしょ、いつするの、と再度聞いてみても良いでしょう。
といっても、毎回子どもに何分勉強するのと聞くのは、子どもにとっては重荷になってしまいます。あまりしつこすぎるのも考えものです。そのためにもお風呂に入る前に30分勉強するなどと、その時間に何分するのかというのを決めておくのも良いでしょう。お風呂の前に勉強して、お風呂に入って気持ちもリラックスしたら、その後はテレビなどを見るという流れにしても良いかと思われます。
いかがでしたでしょうか?今回の学習指導要領が変化し、「自発性」や「積極性」を主流とした授業に変えていくとなりました。そのため家庭でも子どもが勉強をしていくには、親も根気良く促していく必要があります。さらには「タスクとして勉強しなければならない」という考えから、「子どもが自主的に机に向かうようなサポート」ができるとなお良いでしょう。