いつからさせる?子どもの習い事について

子どもが小さいうちだからこそ、何か習い事をさせたいと考える親さんも増えています。習い事にも色々なものがありますが、いつから習わせようかも悩むところです。

早くは2歳から!幼児から始められる習い事

早いと2歳から始めるという親さんも多い、幼児教室や水泳といった習い事の内容や親さんが習わせる理由などを紹介するので、まずは目を通してみましょう。

幼児教室

幼児教室というのは、小学校入学前の幼児のための学習教室で、0歳児を対象としている教室もあります。1歳頃までは、音楽を聴いたり、ベビーマッサージ、絵や写真のカードを見せる、色々な素材のものを見せたり触らせるという五感を働かせるレッスン内容になっています。

2歳頃までは、体や指先を使ったり、他の幼児との関りを大事にするために、お絵かきやマット運動、ボール遊び、音楽や英語を聞くなどの内容となっています。2歳からは、親子の分離を実施する教室もあって、プレ幼稚園のように外遊びや工作、運動の時間などが決められていて、集団の中でルールを守ったり、自立を促すことを目的としたカリキュラムになっています。

水泳

ベビースイミングなど、水泳も0歳児からできる教室が増えています。水泳といっても、始めは水に手足をつけるところからスタートし、ボールとり遊びや輪くぐり、バタ足などの内容となっています。体力をつける、健康な体づくりのため、水に慣れさせて小学校に上がるまでに泳げるようにするためなどの理由で習わせる親さんがほとんどです。

多くは3、4歳から

習い事は0歳児対象のものもあり、いつから習わせたらよいか迷うところです。早いと2歳から始めるという子も多いですが、実際のところ2歳ではまだ子ども自身が何をやりたいか分からず、教室で今自分が何をやっているのかを理解することはできません。中には、教室に行くのを嫌がる子どももいるでしょう。

ただ3歳を過ぎてくると、話せる言葉も増えてきて自分の気持ちをうまく伝えることができるようになってきます。自分がやりたいことや興味のあることが何となくわかってくる年頃なので、習い事をするのは3、4歳からが妥当だと言えます。

スキャモンの発育曲線

スキャモンの発育曲線というのは、子どもの成長過程の中で脳や骨などの発達具合を曲線で示したものです。子どもは何歳位が脳や骨が発達するのかが一目でわかるバロメーターにもなります。スキャモンの発育曲線には、身長や体重などの示した一般型、脳や脊髄などの示し、体を動かす器用さを示した神経系型、免疫力を向上させるリンパ組織の発達を示したリンパ系型、生殖機能の発育を示した生殖器系の4つの曲線から成ります。

プレゴールデンエイジ

スキャモンの発育曲線の中で、神経型がしっかり発達する時期で脳や体が発育する中で大切だとされている時期は、プレゴールデンエイジと呼ばれます。5歳から8歳までの時期がプレゴールデンエイジに当たります。

この時期は、まだ集中力はさほど長くは続かず、色々なものに興味が移っていきます。しかし、集中力が切れているのではなく、その時々で高い集中力をキープしながら、好奇心や探求心が強く出るという傾向にあります。自分がかなり興味を惹くものに対しては、楽しく工夫しながら継続させることができるのです。

ゴールデンエイジ

9歳から12歳までは、神経型の発達が完成し、動作を一度教えてもらったり見たりすればすぐに習得して、その通りに真似することができるという時期になります。人生に一度しかない貴重な時期なのでゴールデンエイジと呼ばれています。即座の習得を実現させるためには、その前段階のプレゴールデンエイジでしっかり神経型を完成させておく必要があります。

早くから習い事を始める意味

子どもの習い事を早くから始めるのは、子どもにとって大きな意味があります。ではどのような意味があるのか見ていきましょう。

吸収するのが早いから

子どもは外部の刺激に敏感で頭も柔らかく、脳が発達途上にあるので、先入観などを持たないで素直に様々なことを吸収することができます。大人が覚えるよりも、早く身に付けることができるものもあります。

社交性を養えるから

習い事に行けば、同じ年頃の子どもがたくさんいます。幼稚園や小学校などは環境を選べないので、性格や個性が様々な子どもが集まります。環境適応能力や社会性が身に付きやすいというのも理由の早いうちに習い事を始める理由となります。

受験で忙しくなる前に

小学校のお受験をするという子どもも多いですが、幼稚園に入ってから習い事を始めるとすぐに受験対策のための塾や教室に通わなくてはならなくなり、時間的にも習い事をさせるのは難しくなります。

習い事を始めるきっかけ

習い事を始めるきっかけはいくつかあって、どれが正解とも言えないし、人それぞれです。そこで、どんなきっかけで始めたのかを紹介していきます。

子どもの興味

見学に行ったり、テレビで見たりして子ども自身が習い事に興味をもつというのが始めるきっかけの一つとなります。親が勧めても嫌だったら長続きしないものです。

ママ友のススメ(周りの親からの紹介)

子どもの習い事は、ママ友の間でも話題になりやすいテーマです。実際に通っているママからの情報で子どもにとって良いと思えたので、習うことになったというケースも多いものです。

体験イベントを利用して

教室では実際に習い事を試せる体験イベントが行われています。少し興味があったり、仲の良い友達が習っていて何となく行ってもいいかな程度だった気持ちも、習い事を体験するうちに興味が強くなってやる気にもつながります。

スキャモンの曲線からもわかるように、幼児期から小学生にかけては心と体の発達にはとても重要な時期です。習い事は体験イベントなどを行うところが多く、気軽に参加できるので、子どもが興味をもったとか何かきっかけがあれば是非、親子で検討してみましょう。