小学生の自由研究。定番とこれから注目のテーマ

夏休みの宿題の中でも、時間がかかりそうな自由研究は苦手だという小学生のお子さんも少なくないでしょう。まずテーマを何にしたらよいか悩み、更にはどのように進めて、最後にどうまとめるのかもよく分からないものです。そこで今回は、夏休みの自由研究の定番テーマや今後注目されるテーマ、まとめ方のコツなどを紹介するので参考にしてみましょう。

自由研究の定番テーマ

自由研究を始める際に、まず考えたいのが研究のテーマです。定番となっているテーマを小学生の低学年、高学年別に挙げていくので見ていきましょう。

低学年向け

低学年向けでは、普段自分が体験していることから実験を考えたり、不思議に思って更に詳しく調べてみたいということを取り入れるのがポイントです。実験では例えば、磁石にくっつくものや水に浮くもの、氷の解け方、冷凍庫で凍る、凍らない液体などを実験で調べるといったテーマは手軽にできます。

更に夏休み中の天気や近所のコンビニの数や種類、世界の国旗を調査するのも面白いでしょう。またカブトムシやメダカ、セミ、朝顔など生き物や植物の観察も定番の研究となっています。他にも、野菜や果物を使った草木染やビーズなどを使ったアクセサリー作りは特に女の子に人気があります。

高学年向け

高学年では少しレベルアップして、自分の興味のある分野で疑問に感じたことを実験したり、詳しく調べるなど自分である程度テーマを絞り込めるようになります。定番というと例えば、電気を通すもの通さないもの、卵の殻をとかす、色と色を様々な配合で混ぜるとどんな色ができるか、塩の結晶づくりといった実験も定番です。

また季節の星座や月の満ち欠けの調査、日本の県のマークや由来、肉や魚、野菜の流通ルート、全国のゆるキャラなどを調べるのもおすすめです。そして料理や手芸が好きな子だと、自分でお菓子や料理を作ってレシピと写真でまとめたり、ぬいぐるみや壁掛けなどを作るのも定番となっています。

今後注目テーマ

今後注目のテーマとしては、プログラミングもおすすめです。2020年から小学校でもプログラミングが必修化されるに伴い、日本各地でも小学生向けのプログラミング教室の数も増えてきています。プログラミングを習い、出来上がりまでの過程を研究内容としてまとめるというのも人気のテーマになっていくことが予想されます。

きれいなまとめ方にするコツ

自由研究を進める中で、次に頭を悩ますのが研究内容のまとめ方です。できればわかりやすく、みんなの目を惹いて目立つようなまとめ方をしたいものです。そこで、せっかくの研究成果をきれいにまとめるにはどうするか、コツを紹介していきます。

模造紙1枚でまとめる

自由研究の内容は、できれば一目みて何かが分かりやすいほうがいいので小さなノートにまとめるのではなく、模造紙1枚を上手に区切ってまとめるのがおすすめです。色もカラフルにして、字だけではなく絵や写真、グラフや表などを盛り込んで見やすくするのがポイントです。

項目をたてる(きっかけ、準備(道具)、工程、結果、まとめと感想)

研究の過程が誰がみてもわかるようにするには、項目をたてることがポイントなります。まずそのテーマを選んだ理由や実験、調査をやろうとしたきっかけを始めに記載します。次に、研究をするにあたり必要な道具や準備したものを箇条書きで説明していきます。

更に実験や調査をどのように進めていったかの工程を示します。写真や絵、グラフなどがあると時間経過やその時の様子が一目でわかります。結果は簡潔にまとめると分かりやすいでしょう。最後にまとめと自由研究をやってみてどう感じたかの感想を書くときれいにまとまります。

結果とまとめを目立たせる

自由研究を見やすく、そして内容が一目でぱっとわかりやすいものにするには結果とまとめを目立つようにすることがポイントとなります。見る側からすると、このテーマにおいて結果がどうなったのかが一番知りたい部分なので、そこを目立つように大きく書いたり、他の部分とは違った色や装飾を施すことで人の目を惹き付けることが可能となります。

親のかかわり方のコツ

低学年だと特に、自由研究を子ども一人で全て完成させるのは難しいかもしれません。
親としては見ていられない、任せておいたらいつまで経っても終わらないからとつい手が伸びてしまいがちです。もちろん親が手伝うのは悪いとはいえませんが、あくまでも子どもの自由研究だということを忘れないでください。

進め方やまとめ方などをアドバイスするのはいいですが、大人の意見を入れすぎないことが大事です。少し見栄えが悪くても、あくまでもこどもの主体性がわかる範囲の見せ方が好まれるので気を付けましょう。

自由研究は普段とは違うこどもの創造力などが垣間見える、正解のない小学生ならではの課題なので先生としても見るのが楽しみな宿題です。また、親子で考えたり一緒にできる課題でもあり、親子のコミュニケーションが取れる機会となります。

せっかくなので、今までやったことない体験を子どもにさせてあげられるように子どもと相談しながら、予定を立ててみてはいかがでしょうか。