子どものインターネット利用で気を付けること

子どもでもパソコンやスマートフォンといったデバイスを気軽に使う時代となりました。パソコンやスマートフォンといえばインターネット。しかしインターネットはとても便利ですが、使い方を間違えるとトラブルの元になることもあります。どんなことに気を付ければ良いのか、あらかじめ一緒に確認しておきましょう。

子どもがインターネットを使うメリット

インターネットは、上手に利用すればとても便利なものです。「子どもがインターネットなんて…」と思う方もいるかもしれませんが、他のツールでは得られないメリットがたくさんあります。

周りとのコミュニケーションが取れる

SNSやブログ、メールや掲示板など、インターネットはもはやコミュニケーションには欠かせないツールのひとつとなっています。友達や家族とインターネットを通じて繋がることで、お互いの理解がより深まるでしょう。面と向かっては言えないことも、ネット上なら伝えやすいということも。お互いに連絡が取りやすくなり、交流が活発になります。

子ども向け知育サイトが利用できる

インターネットには、無料で利用できる子ども向けの知育サイトもたくさんあります。幼児向けから小学生向けまで種類は様々。華やかな画面でキャラクターと一緒に遊ぶような感覚で学習することができるため、ストレスなく成長できるでしょう。楽しく利用しているうちに、勉強をする癖が自然と身に付きます。

自分で情報を探せる/世界が広がる

インターネットの特徴と言えば、その豊富な情報量。検索機能を利用することで、興味のあることや知りたいと思ったことをすぐに調べることができます。自分で情報を探すことができるので、わからないことを調べる癖がつくでしょう。知的好奇心が刺激され、自然と知識が身に着いていきます。知らなかった世界がどんどん広がっていくはずです。

子どもがインターネットを使う際のトラブル

メリットが多いインターネットですが、一歩間違えば思わぬトラブルを呼んでしまうことも。子どもがインターネットを利用することで起こり得るトラブルを見てみましょう。

不適切なサイトへのアクセス

不特定多数の人たちで構成されているインターネット上の情報は、良いものばかりではありません。中にはアダルトサイトや出会い系サイト、暴力シーンの映像など、子どもには見せたくないサイトもあります。使っているうちに、知らずに有害サイトを開いてしまうリスクもあるでしょう。不適切なサイトによって、子どもが悪い影響を受けてしまう可能性もあります。

友人関係のトラブル/SNSやメール

インターネット上では基本的に文字だけでやり取りをするため、時として気持ちがうまく伝わらずにすれ違ってしまうことも。「返事をすぐにしない」などの理由からケンカになってしまうこともあります。またSNSなどは大人の目が届きにくいため、発言内容が過激になったりいじめが発生したりとトラブルが起こりやすくなります。

詐欺などの犯罪に巻き込まれる

中には悪意をもって情報を発信している人もいます。騙されて高額な物品やサービスの売買契約を結んでしまったり、ワンクリック詐欺にあってしまったりすることも。また偽のサイトによってパスワードやクレジットカードなどの個人情報を盗まれるフィッシング詐欺も増えています。正しい知識を持たなければ、犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあるでしょう。

気をつけること

では、どんなことに気を付けてインターネットを利用すれば良いのでしょうか。事前に準備することで、子どもも安全にパソコンやスマートフォンを楽しむことができます。

インターネットリテラシーを一緒に確認しましょう。

ネットリテラシーとは、ネット上の情報を鵜呑みにせず取捨選択し、自分の身を守りながら正しく活用する力のこと。インターネットにはどんな危険があるのかをしっかりと子どもに説明し、一緒にネットリテラシーを確認しましょう。「個人の名前や写真は載せない」「人の悪口は書かない」「ネットの情報は全部信じない」「勝手に何かに登録しない」「困った時は親に相談する」など、ある程度ルールにすると覚えやすくなります。

一緒に使ってみましょう

子どもと一緒にインターネットを利用してみましょう。子どもの実際の使い方を見て、間違った使い方をしているようなら直してあげてください。情報の探し方、SNSやメールでの発言の仕方などをチェックし、アプリなどのダウンロードの際には必ず一緒に安全かどうかを確かめるようにしましょう。

フィルターを設定しましょう

フィルターとは、子どもが有害サイトもアクセスできないようにパソコンやスマートフォンに設定する機能のことです。携帯電話やスマートフォンの場合は携帯電話会社に申し出ることで設定することが可能ですし、パソコンの場合は検索サイトの無料サービスや各企業の有料サービス、セキュリティソフトの導入など様々な方法があります。合っているものを選択しましょう。

インターネットは、これからの時代において避けてはいけないツールです。子どものうちからその性質やリスクをしっかりと教え、危険なことと便利なことを子ども自身が把握できるように導きながら利用させてあげてください。